こんにちは、しらうめねずです。
この記事では、浴衣を着物風に着こなす方法をご紹介しています。
- 浴衣を着物っぽく着たい
- 浴衣・着物デビューを考えている
浴衣と着物の違い

この時期によく見かける浴衣は、夏祭りや花火大会のイメージが強いですが、もともとは「湯帷子(ゆかたびら)」という、お風呂上りにさっと着るリラックスウェアでした。
長襦袢を着ないため半衿が無く、帯は半幅帯・兵児帯が一般的で、足元は基本素足に下駄を履きます。
一方着物は、種類や合わせるものによってカジュアルなおしゃれ着から、フォーマルな場まで対応が出来、一年中着ることが出来ます。
長襦袢を着るため半衿があり、帯は名古屋帯がよく見られ、足元は足袋と草履を履くのが一般的です。

似ているけど、着こなし方や着る場面に違いがあるんだよね

浴衣と着物の違いについて詳しくは別の記事でまとめています!
詳しくはコチラの記事でまとめています

今の時期に和装に初挑戦するなら浴衣がおススメなんだよね?

そうですね。小物をそろえる費用や、着やすさなど、浴衣の方が手軽に始められると思います!

でも着物も着てみたいって思ったら、浴衣ともう1枚買わなきゃいけないのか・・・

着物も始めるつもりなら、浴衣を着物風に着てみるのはどうでしょう?
浴衣を着物風に着られる?
「浴衣から始めたいけど着物も着てみたい!」という方にお勧めしたいのが、「浴衣を着物風に着る方法」です。

浴衣と着物は別物だよねって話だったのに、そんなことできるの?

思い出してみてください、浴衣と着物を分ける3つのポイント!
- 帯の違い
- 浴衣→主に半幅帯・兵児帯
- 着物→主に名古屋帯・袋帯・半幅帯
- 衿の違い
- 浴衣→襦袢を着ないため、衿は浴衣一枚のみ
- 着物→襦袢を着るので、衿が二重になっている。(半衿が見える)
- 足元の違い
- 浴衣→素足に下駄
- 足袋が必須。下駄の時も足袋を履く

特に足元と半衿の有無で見分けられるって話だったね!

そう、その着物姿の要素を浴衣に取り入れるのです!
衿の半衿の有無、足元の足袋の有無はその姿が浴衣姿なのか着物姿なのかを分ける重要な要素。
そのため、衿と足元を変えるだけで、浴衣を着物っぽく着こなすことが出来るのです。
浴衣を着物風に着こなすポイント
➀浴衣は着物でも違和感のないものを選ぶ
着物風に着たいときは浴衣選びも大事です。
夏らしさを感じる柄や涼し気な色の浴衣はとっても素敵なのですが、THE浴衣という印象を受けます。

後2つのポイントを押さえても、浴衣感がどうしても出てしまいます
着物風に着たいときは、浴衣っぽい柄は避け、落ち着いた色味のものを選ぶとより着物らしくなります。
縞やチェックなど、幾何学模様は季節感が出ませんのでおススメです。
使われている生地もなるべく上質なものを選ぶとよいでしょう。
安価なものですと生地が薄く透けるものが多く、これも浴衣感が出てしまいます。
実際に店舗で触ってみて確かめるか、極端に安価な浴衣を避けると、より着物らしくできる浴衣を選ぶことが出来ます。

浴衣を単衣の木綿着物としてとらえる感じです。
なので生地・色・柄選びを工夫しましょう!
②半衿をつける
半衿があると、一気に「着物らしさ」が出ます。
なので、着物風に着たいときは長襦袢を着て、半衿を見せましょう!
暑い時期は夏用がおススメ!ポリのプレタならお値段も控えめです。 |

袖口や袂から襦袢がチラ見えするのも着物感アップ!

長襦袢着るのって難しくない?高くない?暑くない?

そんなあなたには半襦袢か美容衿がおススメ!
半襦袢は長襦袢の上半分だけバージョンのようなもので、丈は腰ぐらいまでです。
袖は無いものや筒袖のもの、マジックテープで袖だけ付け替え出来るものなど、様々なものが販売されています。

袖がある方がちょっとお高いけど、より着物っぽくなりそうね!

そうですね!
でも、着物でも襦袢を袖なしで着る方も結構いるのでそれほど気にしなくていいですよ♪
また、半襦袢のように胴体部分が無く、衿だけをつけることも出来ます。
美容衿や仕立て衿、うそつき衿などと呼ばれるもので、襦袢から衿と衣紋抜きだけが抜き出されているような形で、半衿だけをつけることが出来ます。

浴衣の下に着る物減らしたい!って方におススメ!

ほんとにいろんなアイテムがあるんだな~

どれにしたらいいのかわからなくなっちゃうと思うので、自分がどうやって着たいか?を考えてみてくださいね!
③足袋を履く
着物の時は必ず足袋を履きます。
なので、足袋を履くと着物らしさが出ます!
浴衣を着物風に着たいときは、足袋を履きましょう!
暑い時期は麻が涼しくておススメ |

足袋ソックスも気軽でいいけど足袋の方がきちっと感が出てより着物らしくなると思います。

下駄も草履に変えたほうがいいのかな?

草履だとより着物らしくなるけど、着物でも下駄を履くから下駄で大丈夫ですよ!
④帯結びを工夫する
浴衣で一般的に使われる半幅帯や兵児帯は、着物姿でもよく使われます。(カジュアルな場面に限る)
ですので、着物風に着たいときに半幅帯や兵児帯を使っても全く問題ありません!

でももっと着物感をガッツリ出したい!

そんなアナタは帯も工夫してみましょう!
名古屋帯でお太鼓結びにする
着物姿の帯というと、代表的なのは名古屋帯によるお太鼓結びです。


THE・着物!って感じよね!

そうなんです!
なので帯結びをお太鼓結びにすると着物感がアップしますよ!
暑い時期は、紗(しゃ)や絽(ろ)、麻など、涼しい素材で作られた夏用の帯がおススメです!
お手頃な献上柄の紗の名古屋帯。涼し気でおススメ |

浴衣として着る時もお太鼓にしてOKです!
結び方や小物を工夫する

いやー、お太鼓結びはちょっとハードル高いわ・・・
小物も必要だし練習しなきゃだし・・・

半幅帯や兵児帯のままでも、結び方や小物を使うと着物っぽくできますよ!
帯結びは、浴衣ですと文庫結びや貝の口あたりが定番ですね。

この結び方は着物姿でも使われる締め方です。

着物の時にこの結び方でもOK!
ただ、浴衣にこの結び方を合わせますと、浴衣感が出やすいので、着物風に着たいときは結び方を変えるとより着物らしさを足すことが出来ます。
お太鼓風にしたり、角出しにすると着物らしさがかなり出ると思います!

半幅帯の結び方は調べるとたくさん出てきますので、是非いろいろ探して試してみてくださいね!

帯結びに自信のない人は超簡単なかるた結びがおススメ!
また、帯揚げや帯締めを使うと、前から見た時にお太鼓結びの時と同じ形になるので着物感が出しやすいです。
帯揚げ帯締めを必要としない結び方も多々ありますが、おしゃれとしてこの2つを用いるのも全然アリなので、選択肢の一つとして考えてみてください。
夏の帯締めはレース編みが可愛くておススメ。 |
浴衣を着物風に着るときの注意点
浴衣を着物風に着ることはできますが、あくまでもカジュアル着ですので、式典など格のある場所には着て行けません。

街歩き用のおしゃれ着、として楽しんでください。

TPOはちゃんと考えたほうがいいのね
まとめ
- 着物姿の要素を取り入れることで、浴衣を着物風に着ることが出来る
- 着物風にするポイント
- 浴衣は着物でも違和感のないものを選ぶ
- 半衿をつける
- 足袋を履く
- 帯結びを工夫する
- あくまでカジュアル着なのでフォーマルな場ではNG
おわり
以上、浴衣を着物風に着こなす方法をご紹介しました。
ある程度必要な物が増えてしまいますが、工夫すれば浴衣を着物風に着ることが出来ます。
おしゃれの幅も広がりますので、是非コーディネートの選択肢に入れてみてください!