こんにちは、しらうめねずです。
この記事では、刺繍初心者の私が、半衿にワンポイント刺繍していく過程をまとめています。
- オリジナルの半衿を作りたい
- 刺繍をしてみたい
導入 ~半衿に刺繍をしたい~
皆さんはどんな半衿を使うことが多いですか?
私はオールマイティに使いやすいレースのものか、リサイクル着物ショップでよく見かける、アンティーク着物を半衿サイズにカットされたものを使うことが多いです。
白半衿より遊びが効いててどんな着物にも合わせやすい |

一方刺繍の半衿はあまり持っていません。
成人式の時に購入したものと、旅行した時に奮発して買った1枚くらい・・・。

刺繍の半衿って高いんですよね・・・
バイオリンのワンポイント。可愛い! |
私の大好きなき楽っくでも刺繍の半衿は可愛いのがいっぱいあるのですが、ワンポイントでも1万円は軽く超えます。
なかなか買えない、でも刺繍の半衿も欲しい!
ワンポイントぐらいなら自分でも出来るのでは・・・!?
そう思った私は今回刺繍に挑戦してみました!
刺繍初心者が刺繍できるのか?


果たしてそんな私が半衿に刺繍はできるのか・・・!?
いきあたりばったりで挑戦してみます!
必要材料

- 半衿
- 刺繍糸
- 刺繍針
- 刺繍枠(小さめが良い)
- 刺繍下絵シート(無くてもOK)
- 糸切り鋏、裁ち鋏
作成過程
刺繍する位置を確認する
今回はワンポイント刺繍なので、刺繍した部分が綺麗に出るように、場所を確認する必要があります。
衣紋の抜き具合によって多少変わるので、実際に長襦袢を着てみて確認。
刺繍を出したい部分をクリップで留めて、中央から何㎝のところか確認します

大体29㎝でした。
中心から29㎝のあたりに刺繍をしていきます。

半衿を長襦袢につける時や衣紋の抜き加減で調整できるので、そこまで神経質にならなくても大丈夫です。
半衿を用意する
まずは刺繍する土台になる半衿を用意します。
今回は余り布を半衿サイズにカットしたものを使いました。

先ほど測った中央から29㎝のところに刺繍していきます。
半分に折って中央部分に折り目を付けたらそこから29㎝測ります。

分からなくならないように印をつけておきます。

下絵を描く
刺繍の下絵を用意します。
下絵の図案は本に載ってたりするのですが、今回はやりたい絵柄が決まってたので自分で描きました。
手持ちのチューリップ柄の銘仙が可愛くて、このチューリップの形にしようと思いました。
この時に仕立ててもらったチューリップ柄の銘仙です。
こ記事を書く際にチューリップの柄を描き起こしていたので、それを転写して刺繍の下絵にしました。

半衿に乗っけてみてサイズを確認します。

オーバーサイズめにしました。
刺繍下絵シートを使う
今回刺繍するにあたり、水に溶ける刺繡下絵シートを使用しました。
こちらは以前ぬいの顔刺繍をしたときに購入したものです。
ぬいは生地の毛足があるので直接下絵を書き込むことが出来ません。
そのためこのように透明なシートに下絵を描き、布の上に被せてシートごと刺繍するのです。
このシートは水に溶けるので、刺繍を終えた後水につけて溶かします。
今回は毛足のない普通の生地なので、直接書き込めるのですが、まだまだ下絵シートもあまっていたのでこちらを使用しました。

結果的に正直いらなかったです!
直接書き込める生地なら書いた方が楽だと思います
フリクションで下絵をシートに転写します。

無い方は直接布にチャコペンで下絵を書き込めばOKです。

下絵シートは透明なので転写が容易というメリットはあります。
刺繍枠にセットする
半衿を下絵を用意できたので、刺繍枠にセットします。
刺繍する位置を確認し、半衿の上に下絵シートを重ねて、刺繍枠をはめます。

ねじをしっかり締め、周りの布を少し引っ張ると綺麗に張ることが出来ます。
ピンと張った方が刺繍しやすいので、ここはしっかりと張りましょう
これで準備完了です!
輪郭をアウトラインステッチする
まず輪郭をアウトラインステッチで刺していきます。
アウトラインステッチは、その名の通り輪郭をひくのに適した刺し方で線を縫うステッチです。





ひたすらちくちく刺していきます・・・

花びらの赤い部分の輪郭を刺し終わりました。
次は中を埋めていきます。
中をロングアンドショートステッチで埋めていく
花びらの中を埋めていきます。
広い範囲を埋めるにはロングアンドショートステッチが適しているようです。
ロングアンドショートステッチとは、面を埋めるためによく使われる、長い線と短い線で交互に刺す方法です。

ぬいの顔刺繍の時は範囲が狭かったのでサテンステッチで刺してました。
段を分けるところに目印の線をひきます。


書きづらかったので刺繍枠にはめる前に書いておいた方が良いです
下の段から埋めていきます。




これを他の色の部分も刺していきます。

ひたすらちくちく・・・



できました!
刺繍下絵シートを溶かす
刺繍が終わったので下絵シートを溶かします。
刺繍枠から外し、水を張ったボールに半衿の刺繍した部分をつけて下絵シートを溶かします。

結構簡単に溶けます。
刺繍の部分はやさしく指で揉んでシートが残らないように溶かしてください。

溶けたら半衿を干して乾かします。

下絵シートを使う場合このように水につける必要があるので正絹など繊細な素材のものは避けましょう。
襦袢に半衿を縫い付ける
半衿が乾いたらアイロンがけをしてシワをとり、襦袢に半衿を縫い付けます。

この時位置を再確認し、刺繍の所がちょうど綺麗に見えるところで半衿を縫い付けましょう。
今回はき楽っく専用替え衿にしたかったので、土台に縫い付けます。
これに半衿を縫い付けることでき楽っく仕様にできます。 |
き楽っく専用替え衿土台への縫い付け方はコチラの記事をご覧ください。

縫い付け終わったら完成です!

着てみた
実際に着てみるとこのような感じに。

位置はいい感じ。
オーバーめにしたのもよかったと思います。引きつってシワが出来てしまってましたが、隠れました。
刺繍の出来はそんなに良くないですが、間近でガン見するのは私だけでしょうし、遠目で見たらそれほど気にならないと思います!

気にしない精神、大事!
反省

やっぱり下準備は大事ですね・・・
刺繍半衿の価値を知る
実際に刺してみて痛いほどわかりました。
刺繍・・・めっちゃ大変だし難しい・・・!
高価なのも納得です。
こまごまとした作業が苦手だったり、なかなか時間の取れない方は、出来栄えも良いし買った方が良いと思います。

刺繍半衿には、それだけの価値がある!
でも、刺繍をひたすらちくちくしている時間は、没頭できていて結構楽しかったので、私はやってよかったと思いました!
自分で好きなデザインが出来ますし、こういった作業が好きな方にはおススメです!
また、刺繍が出来るミシンもあるようです。
かな~り高価なのでなかなか手が出せませんが、既に刺繍のできるミシンをお持ちの方はミシンを使って半衿に刺繍してみるのもいいかもしれません♪

私が今持っているのは子育てにちょうどいいミシンというシンプルなものだけど・・・いつかこういうミシンが欲しいですね~
おわり
以上、刺繍初心者の私が半衿に刺繍を初挑戦した過程をご紹介しました。
下準備が足りておらずいきあたりばったりでしたが・・・楽しかったしオリジナルの半衿が作れたのがとてもよかったので、また挑戦してみたいと思います!

今回の反省を生かして、がんばるぞ~!