この記事では、半幅帯のかるた結びの結び方について図を用いて説明しています。
- 半幅帯で簡単に結べる結び方を探している
- 図でちゃちゃっとかるた結びの結び方を確認したい
導入
今年は帯も自分で結ぶものを買ったよ!
でも帯を自分で結んだことないから結べるか心配・・・
浴衣だと定番は「文庫結び」だけど・・・、今回はもっと簡単な「かるた結び」を紹介します!
かるた結びとは
かるた結びとは、後ろから見るとこのような感じ。
ボリュームはなく、ぺったんこになります。
帯を結ぶ工程がなく、巻いて折畳んで締めていくだけなので、とても簡単で初心者の方におススメな結び方です。
椅子に深くもたれかかることができるので、長時間座る予定のある時にもおすすめの結び方です!
必要なもの
- 半幅帯
- (帯締め、帯揚げ)
帯締めと帯揚げは基本的に不要です。
ただ、あると帯が緩む心配が減って安心なので個人的にはおすすめです。
用語解説 ~てとたれ
え~、まず帯のてをとりたれ側を・・・
ちょ、ちょっと待って!て・・・?たれ・・・?ってなに?
この後の帯結びの方法で頻繁に出てくるワード、てとたれ。
これは、帯の端っこのことを指しています。
完成図で見ると、この部分です。
ふーん、最後に縦側になるのがてで、横向きの飾りになるのがたれってことね!
かるた結びではそうなんだけど、お太鼓結びの時には逆になるので・・・
結びの形より、結んでく時の過程で覚えておく方が間違いないですよ!
帯結びの時は、お太鼓を含め他の結び方でも最初に帯を短い長さでとってから体に巻き付けていきます。
この、最初にとった短い方をて、体に巻き付けていく長い方をたれ、とします。
わかったような・・・・わからないような・・・?
実際に巻いてみると感覚的にわかってくると思いますよ!
早速結び方を見ていきましょう!
結び方
➀長着を着て伊達締めまで締める
②てをとって帯を巻いていく
てを下に垂らし、45度に折って伊達締めの上に重ねるように巻いていきます。
ての長さは、私は大体膝下くらいに合わせてます。測ってみたら約80㎝でした。
何回か試しに巻いてみて、長さの感覚を掴んでください。
③帯を二周させて巻いていき、締める
二周巻きます。
帯は長くて巻きづらいので、自分の体を回転させて巻いていくと、やりやすいです。
最初にてを折り返した一周目の部分と、二周して前に出した帯の下線(下の部分)を持ち、ぎゅっと引っ張ります。
広い範囲で締めてるので、思いっきりぎゅっとやってもそれほど苦しくなりません。
あとで緩まないために、ここはきちっと締めていきます!
④てを帯の中に入れ込む
引っ張った帯を前側に重ね、帯が緩まないようたれ側の帯の下線を左手で持ちひっぱっておきます。
右手で下に垂らしたてを、帯の一周目と帯締めの間に入れ込みます。
この時、帯締めの結びめに通さないように注意!
後で帯を回せなくなってしまいます。
⑤通したてを下に引っ張り垂らす
下に通せたら、引っ張り図の形のように垂らします。
この時も、帯が緩まないようにたれ側の下線は左手で持ったままにしていてください。
⑥たれをたたむ
たれを折りたたんでいきます。
幅はウエスト幅~帯幅(入れ込んだての幅)くらい。
幅を狭めにとるとすっきりして見えます。
畳む回数は畳む幅、帯の長さで変わりますので、実際に帯を巻いて試して調整してください。
この時も帯が緩まないように注意!
左肘を使って押さえます。
クリップで一旦止めると楽です!
⑦てを帯の中に入れ込む
④と同様にてを帯の中に入れ込みます。
この時も帯の一周目と帯締めの間に入れ込みます。
80㎝くらいでとると、2回目に帯の中に入れて綺麗に隠れると思います。
あえててを長くとって、お太鼓風に少し出してもOK です。
長くとりすぎてしまった場合は、もう一周入れ込みましょう。
このあたりの長さの感覚は、何回か巻けば掴めてくると思います。
⑧帯を後ろに回して完成
これで形はできましたので、帯を後ろに回していきます。
両手で帯の上下を持ちます。
一周目から一番表のところまで、全部しっかり掴み右方向に回していきます。
これは襟合わせの向きと合わせて回すことで着崩れるのを防ぐためです、
この時帯を伊達締めの結び目に通してしまっていると回せません・・・。
そうなると結び直しになりますので、てを入れ込むときはお気をつけて!
私も何回もやってしまうミスです・・・。
帯が真後ろに着たら完成です!
ちょい足しアレンジ
簡単だしすっきりしてていい感じ!
でももうちょっと飾りも欲しいかなぁ~
それなら帯締めや帯揚げを足してもいいですよ!
図のように、最後に縦に巻いたての部分と、折りたたんだたれの間に帯締めや帯揚げを通します。
かるた結びには不要なものですが、飾りとしてお好みでつけてもOK!
帯揚げと帯締めをつけると、表から見たときお太鼓結びをしている時と同じになるので、きちんと感も出ます。
帯揚げは帯の上線が浮いてしまうのを
帯締めはおりたたんだたれが緩むのを防止してくれるので
帯が緩むのが心配な方にもおすすめです!
おわり
以上、かるた結びの結び方のご紹介でした。
図で見てもよくわからない部分も多かったかもしれませんが、かるた結びは比較的単純な結び方ですので、実際に帯をあててやってみると、すんなり出来ることもあると思います。
帯結びは練習あるのみ
ぜひたくさん練習してお出かけしてください!