- リサイクル着物やアンティーク着物を着てみたい
- 長襦袢の袖で悩んでいることがある
- 替え袖が気になっている
導入
困りました・・・。
すてきなアンティーク着物を買ったけど、長襦袢とサイズが合いません・・・。
アンティークあるあるですね!
袖が全然綺麗にいかなくて・・・
リサイクルやアンティークを着る時よくぶち当たる、長襦袢採寸合わない問題です。
今回は、長襦袢問題の特に袖に関して掘り下げ、解決方法をご紹介していきます。
アンティーク着物と長襦袢の袖問題
昔の人は各々マイサイズで仕立ててたので、裄や袖幅、袖丈の長さがバラバラで、兎に角袖周りがサイズが合わず困ることが多いです。
これはかなり極端に描いた図ですが、図のように2か所問題点が出てきます。
袖口から長襦袢が見える
長襦袢は袖口の中にすっぽりと納まっているのが理想的ですが、長襦袢の方が裄、袖幅が長いと袖口からはみ出てきます。
振りから長襦袢が出る
振りの部分から長襦袢の袖が飛び出してしまいます。
長襦袢の裄が短かったり、袖幅が長いのが原因です。
また、袖丈が短いと飛び出しやすいです
羽織の袖の時と、問題点は全く同じですね
解決方法
では、具体的な解決方法を見ていきましょう
着物にあった長襦袢を仕立てる
これが一番確実な正攻法です。
本来着物は各自マイサイズに仕立てていたものでしたから、長襦袢もそれに合わせて仕立てていました。
お手持ちのアンティーク着物に合わせて長襦袢を仕立てれば、先ほど挙げた問題点は出ることなく、間違いなく快適に着ることができるでしょう。
しかし、お仕立てとなるとお金がかかりますね・・・
そう、これだと費用面が問題ですね
持ってるアンティーク着物のサイズがすべて一緒で一枚長襦袢を仕立てれば解決、となればよいのですが、実際は裄も袖幅も袖丈もバラバラです。
しかし、一枚一枚合わせて長襦袢を仕立てる、というのは費用的に現実的ではありません。
替え袖を利用する
長襦袢をすべて専用に用意する、というのはなかなか難しいです。
そこでおすすめなのが替え袖です
長襦袢の中には、袖だけが分かれていて替えられるものがあり、その袖部分を替え袖と呼びます。
替え袖は長襦袢にマジックテープで取り付けるものが多く、このような長襦袢はつける位置を調整することで裄の長さを調整することもできます。
有名なものだと襟の衿秀さんのき楽っくですね!私も愛用しています。
き楽っくは半衿をファスナーで取り換えることができることで有名ですが、袖もマジックテープで取り換えることができます。
替え袖は公式で販売されており、オーダーメイドで袖丈の長さを変えることもできます。
き楽っく以外にも、替え袖を付け替えられる長襦袢は様々なお店で出ており、替え袖をオーダーメイドできるところもあります。
替え袖だけですので、かかるコストは長襦袢を仕立てるより安く済みます。
色や柄が豊富なので、コーディネートの選択肢が広いのもうれしいところ!
それでも何着もとなるとコストは嵩みますね・・・
手間はかかるけど、自分で作ることもできますよ!
単衣・夏物用単衣替え袖の作り方↓
袷用無双風替え袖の作り方↓
私は袖丈が違うものは各々専用替え袖を作っています。
手間はかなりかかりますが、好きな布で作れるのと、一回作ってしまえばあとは袖のことで気にする必要がないので楽になります。
筒袖の長襦袢を着る
筒袖の長襦袢を着るという手もあります。
筒袖とは、筒形の振りの部分がない袖のことで、長さは大体肘くらいまで。
裄、袖幅、袖丈が関係ありませんので、先に挙げた問題が発生することがありません。
袖部分がレースのものもあり、腕を上げた時にチラリと見えるのも可愛いです。
どんなサイズの着物にも対応できるので、非常に便利です。
振りから長襦袢がチラリと見えるお洒落も楽しいもの。ですが一枚一枚用意するのは大変ですので、筒袖でオールマイティに対応するのも着物の楽しみ方として良いと思います。
せっかくの着物、たくさん着たいですものね
合う袖がないからといって着ない方がもったいないです!
また、筒袖は自作の替え袖を使うときにも大変便利です。
私は専用の替え袖を作ったときは着物に直接縫い付けることが多いのですが、その時下に着る長襦袢に袖があると邪魔ですので、筒袖の物が望ましいです。
私は半衿も替えたいのでき楽っくの袖を外して着ることが多いですが、マジックテープが気になる方は筒袖の襦袢の方がすっきりして良いと思います。
一枚あると何かと重宝しそうですね
まとめ
- 着物に合った専用の長襦袢を仕立てる
- 替え袖を使う
- 筒袖の長襦袢を着る
メリット | デメリット | |
---|---|---|
専用の長襦袢を仕立てる | 一番確実 | コストが一番かかる |
替え袖を使う | 長襦袢を仕立てるよりはコストが安い 色・デザインの選択肢が多い | コスト・手間がかかる |
筒袖の長襦袢を着る | コスト・手間がかからない | 振りがないので見えない |
ご自分の予算、組みたいコーディネートに合わせて方法を選んでくださいね。
おわり
以上、長襦袢の袖が合わない問題の解決法をご紹介しました。
アンティーク着物を着る時は何かと多くの課題に当たりますが、工夫すればある程度解消することができます。
ぜひ、お気に入りの着物を着てお出かけを楽しんでください。