袖口が可愛い!スカラップがチラリと覗く替え袖の作り方

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導入

私は長襦袢はき楽っくを愛用しています。

半襟をファスナーで変えられて、袖もマジックテープで取り付けられる便利長襦袢ですね。

ちょっとお高いですが買ってよかった!と思えるアイテムです。


リサイクルやアンティークを着るとよくぶち当たるのが長襦袢採寸合わない問題です。

長襦袢の袖が合わない問題については、こちらの記事でまとめています。

アンティーク着物と長襦袢の袖問題
アンティーク着物を着る際に起こりがちな長襦袢の袖の問題と解決法をご紹介しています。

私はこの問題を、大体替え袖を用意することで解決しています。

替え袖とは、袖だけを自由に取り換えられ、つける位置を調整することで裄の長さも変えられる便利アイテムです。

上記に挙げた襦袢にも公式で替え袖が販売されておりますし


オーダーで袖丈の長さを変えることもできます!


これで袖丈の違うアンティーク着物も安心!・・・なのですが、結構お金がかかります

替え袖がものによりますが、上で挙げたのが4400円、それに別注でオーダーすると+4400円。計8800円になります。

アンティーク着物を何枚か持っているとそれぞれ袖丈もばらばら、それに合わせて一枚一枚替え袖をオーダーメイドで購入していたら、長襦袢を仕立てるほどじゃないにしろそこそこ費用が嵩みますよね。

もっと費用を抑えたい!あとついでに自分の好きな布の袖が欲しい!

・・・ということで今回替え袖を自分で作っていきます。

私は袖丈49 ㎝以外の着物にはそれぞれ専用の替え袖を作ってしまっています。

着物に直接縫い付けて、長襦袢は袖を付けずに着ています。

49 ㎝のものは、マジックテープをつけて付け替えられるようにして、着物ごとの色みや気温に合わせて付け替えて楽しんでいます。

今回は49㎝の替え袖を作って、き楽っくにつけられるようマジックテープも縫い付けていこうと思います。

今回き楽っく用替え袖として作りましたが、マジックテープの取付位置を調整すれば、他の取り換え型襦袢にも、またお手持ちの筒袖の襦袢に取り付けたり、着物に直接縫い付けたりと、他の方法でも使えますので、ぜひ参考にしてみてください。

しらうめねず
しらうめねず

洋裁も和裁も我流の素人ですので間違った部分もあるかもしれませんが、それでも形にはなるよ!ってことで見ていただけると幸いです。

単衣仕立ての替え袖を作る

今回作るのは、単衣仕立てのスカラップレースが袖口からチラリと覗く薄い生地の替え袖です!

実際に着てみるとこんな感じ

スカラップレースが袖口から見えるのが可愛いです!

今回使用した生地はコチラ

結構透け感がありマーガレットの刺繡が可愛いです。

私は今回こちらのお店で購入しました。


[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

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100㎝分(数量2)購入しました。

両耳スカラップの生地がおススメです。

というのも、片耳スカラップだと生地の長さが2倍必要になってしまいます。両耳スカラップですと、必要な袖丈分の長さを買えば 両袖分作れるので余りも少なく経済的です。

両耳スカラップ 生地」で検索すればいくつか出てきますので、お好みのを探してみてください。

必要材料

  1. 布(幅100以上、長さ袖丈×2+縫い代分)
    • 今回は100センチ分購入しました。49 ㎝の袖丈で作るので、100センチで足ります。もっと長い袖丈で作りたい場合は長めに用意してください。
  2. マジックテープ(凸面)
    • き楽っくは襦袢についてるのが凹面(ふわふわの方)なので凸面(硬い方)をつけます。着物に直接縫い付ける場合は不要です。  
  3. ミシン(無くても手縫いでも作れます)
  4. アイロン
  5. ハサミ、定規など小道具 

作成手順

①採寸

作りたいサイズを決めていきます。

今回は手持ちのき楽っくの替え袖と同じサイズで作っていきます。

今回は袖幅32 ㎝、袖丈49 ㎝で作っていきます。

ちなみにこの替え袖は公式サイトで購入したもの。


しらうめねず
しらうめねず

艶があり色味も落ち着いているのでアンティーク着物によく合って気に入っています。

②裁断

布を裁断していきます。

袖幅分を44 ㎝両側からとり、図のように裁断します。

(44㎝は適当に決めてとりました。もう少し短くてよかったなと思います。袖幅+折り返し分がとれればいいので、お好みで。)

袖丈分は今回100㎝分購入し丁度よかったので裁断していません。

しらうめねず
しらうめねず

袖丈×2+縫い代2~4㎝くらいあればいいと思います。

③裾の長さを決める

裁断した布を外表で半分に折り、ぎりぎりのところを縫います。

今回縫い代に余裕がなかったのでぎりぎりで縫いましたが、縫い代に余裕があったら5㎜くらいとっていいと思います。

縫えたらひっくり返して裏表にし、アイロンで押さえます。

裾のところを、作りたい袖丈の長さ(今回は49 ㎝)を測ります。

印をつけたらそこを縫っていきます。

縫って裏返したらまたアイロンで抑えます。

断面はこうなります。

しらうめねず
しらうめねず

袋縫いという縫い方です。

これで袂の部分はOKです!

④折り返して袖幅を決める

袖口の反対、振り側を三つ折りに折り返して袖幅を決めていきます。

2㎝とって一周折りアイロンで抑え

袖幅が32㎝になるようにもう一度折り、またアイロンで抑えます。

マジックテープをつけられる幅があれば良いので、もう少し短くてもよかったと思います。

しらうめねず
しらうめねず

結構行き当たりばったりで作ってます・・・

マチ針で止めたら、一周ぐるっと縫っていきます。

図にするとこんな感じになります。

⑤袖口を縫い留める

き楽っくの替え袖を測ったら上から24,5 ㎝くらいのところが縫い留めてありました。

大体そのくらいでスカラップの切れ目のところを縫い留めます。

2本取りで何回かぐるぐる縫い付けます。

しらうめねず
しらうめねず

本当は閂止めという方法があるみたいです

これで替え袖本体は完成です!

着物に直接縫い付けるなら、これを取り付けたい着物に縫い付ければOKです。

着物に直接縫い付ける方法は↓の記事でご紹介しています。

透け感のある布で無双風替え袖を作る
透け感の強い布を使って、無双仕立て風の替え袖の作り方を紹介しています。

⑥マジックテープを縫い付ける

今回はき楽っくに自由に取り換えられるようにしたいので、マジックテープを縫いつけていきます。

き楽っくの替え袖のマジックテープ位置を確認していきます。

一応採寸しましたが実際は実物を合わせて確認しながら位置を決めました。

マジックテープは今回ダイソーで購入しました。

幅がちょっと短く、長さも少し足りませんでしたが、、自分が袖をどのあたりにくっつけることが多いかを鑑みて調整すれば大丈夫だと思います。

位置を合わせてマジックテープ×4を両袖分取り付けたら・・・

完成しました!

つけてみる

実際にき楽っくにつけてみます・・・

マジックテープの位置も大丈夫でした。

透け感があって可愛いです!

今回袖口スカラップにしたくてスカラップレースの生地を使いましたが、もちろん普通の生地でも作ることができます。

その時は、袖口を折り返して、振り側と同じように一周縫ってください。

ちょっと手間ですが、替え袖を自分で作ると好きな布で、着たい着物のサイズに合わせて作ることができます。

しらうめねず
しらうめねず

この布で作りたい!替え袖揃えるお金の余裕がない!という方はぜひ挑戦してみてください

同じ生地をき楽っく仕様の半衿にしました。その過程の記事はコチラ↓

好きな半衿をき楽っく仕様に!土台に半衿を縫い付けてみる。
き楽っく替え襟土台に半衿を縫い付けて、手持ちの半襟をき楽っく仕様にしていきます。

袷着物向けの無双風替え袖の作り方はコチラ↓

透け感のある布で無双風替え袖を作る
透け感の強い布を使って、無双仕立て風の替え袖の作り方を紹介しています。
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