こんにちは、しらうめねずです。
この記事では、チュールレース生地を使ってモモンガコートを作ってみた過程をまとめています。
- モモンガコートを作ってみたい
- 軽く羽織れるものが欲しい
モモンガコートとは
モモンガコートとは、コートの一種で手を広げるとモモンガが飛んでいる姿のようになるのが特徴です。
別名、「マーガレット」とも呼ばれます。
袖の所にゆとりがあるので着物の袖も入り、洋装でも和装でも使えます。
こちらのコート、形の作りがとてもシンプルなので、作り方もとても簡単。
基本的に長方形の布をまっすぐ縫うだけでできてしまいます。

前々から作ってみたいな~と思っていました
フリース素材など暖かい素材を使って防寒コートにできるのですが、今回は余っているチュールレース生地があったので、それを使ってこれからの季節にも使える春夏用レースコートを作ってみました。
必要材料
- 布(今回は95㎝×150㎝+乳分4,5㎝×3,5㎝×2枚、作りたいサイズに合わせて調整してください)
- 糸
- ミシン(手縫いでも作れます)
作成手順図

手順はとてもシンプルです。
レース生地なので単衣仕立てで。
羽織っぽくしたくて、衿と羽織紐をつけるための乳(ち)を付けました。
作成手順
布を裁断する

布を準備します。
今回チュールレースの生地を使いました。


買ったのが三年前で、同じものの商品ページが見つかりませんでしたが、こちらのお店で購入しました。
「チュールレース生地」で検索すると似たような布がたくさん出てきます。
大きい布が安く買えるのでよく利用させていただいています。
95×200㎝の生地で、そのままショールのように羽織ったりしていましたが、今回思い切ってモモンガコートにします。
2mは長すぎたので、手で広げて持ってみて、大体の長さを測ります。
140㎝あれば足りそうだったので、縫い代込みで横幅150㎝で裁断しました。

縦は95㎝しかないので、裁断せずそのまま使います。

ご自分の体格や作りたい長さに合わせて調整してくださいね。
個人的に縦幅はもっとあった方が良かったな~と思いました!
半分に折って両端を縫う

中表にして長辺を合わせて半分に折ります。
(といってもこの生地は表裏無いので気にせず半分に折ってOK)

両端10㎝の縫い代をとり、袖口を16㎝程度残してまっすぐに縫います。


袖口を残して縫えました。
折り返して周りを縫う

縫ったところを割り、アイロンでしっかりと押さえます。


このひと手間が大事!
布をもとの状態に戻し、縫ったところを折り返してまたアイロンで押さえます。
縫わなかった袖口の所も同じ幅で折り返し押さえます。

折り返したところをもう一度内側に折り返し、三つ折りになるようにします。

アイロンでしっかり押さえ、待ち針でずれないように止め、折った端のところを一周ぐるりと縫っていきます。


袖口のところを補強するために、写真の赤い線で示したところを何回か返し縫いします。

乳(ち)を作る

今回、羽織っぽくしたかったので、羽織紐をつけるための乳(ち)を付けます。
乳(ち)とは、羽織の衿の部分にある羽織紐をかけるための輪っかのことです。
共布で作ります。
4,5×3,5㎝の布を2枚用意します。

四つ折りにして両端を抑えます。

端の部分をかがりぬいで縫い留めます。

これを2本つくります。

輪っかの形をつくります。
衿合わせのようにたたみ、クリップで端を留めておきます。

端をかがりぬいで縫っておきます。

これで乳は完成です!
折り返して衿を作る

本体の方に戻ります。
長辺の端は耳になっているのでそのままでもよかったのですが、今回羽織っぽく衿をつけたかったので三つ折りで折り返して衿を作ります。
衿がいらない場合はそのままか、ほつれ止めに短めに折り返して縫えばOKです。
衿の幅は6㎝程度なので、6㎝とって2回折り、三つ折りにします。

乳を付けます。
手持ちの羽織の乳の位置を測ったら、背中心から49㎝ほどの所につけられていました。
中心になる所から49㎝測り、先ほど作った乳を配置します。

ずれないように手縫いで仮止めします。

折り返した端を一周縫っていきます。

乳の所は返し縫いをしておきます。

完成


完成しました!
衿を折り返した分裄が短くなってしまいました。

もっとゆとりを持たせたかったら長めにした方がいいですね
今回初めから布の幅が95㎝しかなかったので仕方ないですが、縦幅をもっと広くとっていたらゆとりもできて丸いシルエットになってもっと良かったなと思います。
おわり
以上、チュールレース生地を使ってモモンガコートを作ってみました。
レース生地なのでこれからの季節にも塵除けや帯隠しに使えて活躍できると思います。

暖かい生地で作れば冬用のコートになります!
基本的に折ってまっすぐに居るだけで作り方は非常にシンプルなので、裁縫に慣れていない方でも簡単に作れると思います。
お気に入りの布があったり簡単にコスパよく羽織物が欲しい方は、ぜひ挑戦してみてください!