こんにちは、しらうめねずです。
この記事では、奈良に着物で二泊三日旅行に行ったときの持ち物や出来事、帰った後のお手入れまでを備忘録としてまとめています。
- 着物を着て旅行に行きたいと考えている
- 着物旅行の実際がどんな感じか知りたい
着物で奈良旅行を決める
そうだ、奈良行こう

今年のGW、奈良に二泊三日でソロ旅行に行ってきました。
本当は空いている時期に行きたかったのですが、仕事柄連休が稀なので二泊三日旅行は大型連休の時しかできず、GWに行くことになりました。
今回の一番の目的は、奈良国立博物館で開催されている「超国宝展」。
あの石上神宮の七支刀が展示されるとネットニュースで知り、「行くっきゃねえ!」とその日にホテルと新幹線を予約しました。
もともと奈良はずっと行きたかったので、行きたいところを吟味して詰め込みまくったハードスケジュール旅行となりました。

一人だからこそできる、趣味全開スケジュールギチギチ旅行でした・・・
着物で行きたい
一人旅行ならやっぱり着物で行きたい!と思いました。
着物旅行は着替えに時間がかかったりいろいろと気を付ける部分が出るので、着物を着ない人と一緒の時は遠慮ちゃいますが、今回は一人なので自分の好きなようにできます。

去年は一人で京都の大原へ着物で行きました!
行く予定の所は神社仏閣がほとんどなので、着物との相性もばっちりです。
というわけで奈良旅行を決めたのとほぼ同時に着物で行くことも決めたのでした。
行く場所から着るものを考える
行く予定だった場所がコチラ。(実際すべて回りました。)
- 大神神社
- 石上神宮
- 橿原神宮
- 飛鳥寺
- 石舞台古墳
- 法隆寺
- 中宮寺
- 興福寺
- 春日大社
- 奈良国立博物館
ほとんどが屋外です。
時期は5月上旬ですが、動き回って暑くなることが想定されたので単衣のものに。
雨でぬれたり、動いていて汚れてしまうリスクも考えてポリエステルのものを選びました。
長襦袢はお手入れが容易で半衿を簡単に付け替えられるき楽っくを。
半衿は土台に縫い付けてき楽っく仕様にしたものを2つ着物の色柄に合わせて選びました。
駅から離れているところも多く、かなり歩くことが想定されたので履物は歩きやすさを重視しました。

実際三万歩以上歩いた日がありました・・・
雨対策も兼ねてブーツも考えましたが、手持ちのブーツは長時間歩くのはキツかったので長時間歩いても痛くならないカフェぞうりにしました。

とかく動きやすさお手入れのしやすさを重視してます!
実際の持ち物

私の今回の旅行の実際の持ち物はコチラ!

ブラトップ、洋服上下セットはホテルで過ごす時に着るものです。
夕食食べたり、チェックイン後過ごしたりするときにずっと着物のままだと疲れちゃうので、洋服も持っていくと便利です。
朝は朝食前までにメイクとヘアセットだけ済ませて洋服で朝食に行く→朝食時は洋服→朝食後チェックアウトまでに着替えの流れにしています。
この流れだと朝食も楽に摂れて、チェックアウトまでの時間も余裕ができます!

少し荷物になりますが、持っていくのがおススメです!
着ていって困ったこと
やっぱ疲れる
帯はお太鼓にしていたので席に完全にもたれかかることができず、新幹線や電車の長距離移動はやっぱり洋服の時より疲れました。

かるた結びなど背中が平たくなる帯結びをしていくとだいぶマシになるかも!
袖がある分、荷物の取り扱いなど気を遣う部分も多いので、洋服より疲れやすい部分はあると思います。

腰痛持ちには帯がコルセットになって楽になる部分もあるんですけどね
姿見が無いと着付けがやりづらい
一泊目が小さい旅館だったので姿見がありませんでした。
旅館や民宿だと結構こういうことがあります。
普通のサイズの鏡はあるので、置き場所を工夫してそれで着付けられました。
が、姿見があった方が着付けしやすいのは確かなので、姿見絶対欲しい!って方は泊まる部屋にあるか確認しておいた方がいいでしょう。
雨で草履と足袋が汚れた
1日目2日目は天候に恵まれたのですが、3日目は雨が降ってしまいました。
3日目は興福寺から春日大社へ、そのあと奈良国立博物館に行きました。
奈良公園の広さがここまでとは知らず、興福寺から春日大社まで雨の中かなり歩きました・・・

園内バス使えばよかった・・・
その結果参道が土だったので泥はねで草履と足袋がだいぶ汚れました。
足袋の替えを手持ちのバッグに入れておけば良かったなーと思います。
着物は短めに着付けていたので着物に泥汚れはつかずに済みました。
濡れはしましたがポリエステルなのでそこは安心でした。

やっぱりポリだとそのあたり楽ですね!
着ていってよかったこと
自分が楽しい
これがすべてです。
数々の面倒ごと困りごとすべてを乗り越えられる最強のメリットです。
着物着ておでかけするだけで楽しいのに、ずっと行きたかった憧れの所だと超超超・楽しい!!
ただの自己満足です、それでいいんです。

可愛いから、楽しいから、そういう理由で着たっていいじゃない!
好意的に話しかけてもらえる
奈良は鎌倉や京都に比べてあまりレンタル着物が盛んでないのか、着物で観光している方はほとんど見かけませんでした。
それで着物姿の観光客が珍しいのか、他の観光客や旅館・スタッフの方などから結構話しかけられました。
ありがたいことに皆さん好意的に話しかけてくださって、うれしかったです。

自分のために着ているけど、褒められたらやっぱりうれしいよね・・・!
写真映えする
私は一人旅行でしたし自分の写真はほぼ撮らないのでこれに当てはまらないのですが、写真映えがとても良いと思います!
神社仏閣や古い町並み、豊かな自然と着物の相性はバッチリ。

奈良は古い建築が多く、着物との相性が最高に思いました!
帰ってからの片づけ
家に帰るまでが旅行とよく言われますが、片付けも終わらせるまでが旅行だと思います。
汗もかきましたので、汚れやシミ、シワがそのままにならないようしっかりお手入れまでしましょう!
帰ってすぐ:脱いだら干して洗えるものは洗う
家に着いたら即着物を脱ぎ、着物ハンガーにかけます。
長襦袢は「き楽っく」で洗えるものなので、洗濯ネットに入れて洗濯へ。
ほか、肌襦袢や和装ブラなど洗えるものは、すべてドライモードで洗濯します。

汗もかいたので腰紐も洗っちゃいました!
洗い終わったものはシワをとるようにピンと張って干して、次の日乾いたら綺麗に畳んで仕舞います。
泥がついてしまった足袋は洗濯では綺麗にならなかったので、後日休みの日に手洗いで泥を落とします。
後日:泥よごれを手洗いで落とす
「ブルースティック」をこすりつけて根気よく歯ブラシでこすったら綺麗に落ちてくれました。
ついでに草履も洗ってしまいました。
「カフェぞうり」は洗える表記が無いので洗っていいものではないと思うのですが・・・泥が結構ついていて何とか綺麗にできないかと、足袋と同様「ブルースティック」と歯ブラシでこすりました。
結構綺麗になってくれました。

草履を洗うのは自己責任で・・・念のため
洗い終わったら風通しのいいところでしっかり干します。
後日②:正絹のものを手洗いで洗う
良い機会なので伊達締めも洗ってしまいます。
伊達締めは正絹の博多織のを使っているので洗濯機では洗えませんでした。
「シルクランドリー」を使って手洗いで洗いました。
シルクランドリーについてはコチラの記事を参照ください。

水が結構濁ってだいぶ汚れてました
こちらもしっかり風通しのいいところでしっかりと干し、乾いたらくるくる巻いて仕舞います。
おわり

以上、着物で奈良旅行に行ってきた時の体験談でした。
着物で旅行は何回か行っていますが、やっぱり楽しいです!
準備も気にかけることも片付けも洋服より大変なのですが、それでも楽しい!の気持ちがその苦労を上回ります。
着物旅行に興味のある方は是非挑戦してみてください!

とっても楽しいですよ~!!